〜職場コミュニケーションでやりがちな大失敗 〜

履歴書の誤字...。メールの転送ミス...。遠回し過ぎて不自然なだけのメッセージ...。のろけメールを送るべきでない人に、うっかり送信...。身に覚えありませんか?

大事に至らない場合でも、業務コミュニケーションでミスをすると、バツが悪く、だらしないと思われ、プロ意識に欠けると見なされてしまいます。もっと深刻な場合は、職場や業界での評判を落としたり、クライアントを怒らせたり、減給もしくは解雇、という事態も招きかねません。

恐怖!

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ビジネス現場で起こしがちなコミュニケーション大失態を考えてみましょう。

あぁ、恐ろしや、恐ろしや...。


1. 防げるミスは必ず防ぐ!
スペルチェック機能は万能薬ではありません!英語でいうと、「your」と「you’re」、「affect」と「effect」のような同音異義語など、スペルチェックでは見つけきれない文法ミスは沢山あります。必ず最後に文面を推敲して、もし怪しいと思ったら、必ずダブルチェックしましょう。

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また、一度書いた文章を声に出して読むと、間違いやおかしな言い回しを見つけやすくなります。自分のミスは見つけにくいこともあるので、同僚や友人にチェックしてもらうのも効果的です。

面接、上司との打ち合わせ、クライアントとの会議などは、ミスをおかしてしまわないよう、時間的余裕を持って準備をするようにしましょう。時間があれば、発言する内容だけでなく、伝え方の工夫、敬語の正しい使い方など、様々な観点で「戦場」に臨むことができます!

2. 受信者にとって辛い情報の伝達は、なるべく文章を避ける!
解雇通告や業績不振の指摘、その他重要な連絡事項は、文書ではなく面と向かって伝えるのが一番。ネガティブな内容の情報伝達は、そのネガティブ度が倍増して受信されがち。文書だと、ボディーランゲージも使えず、言葉以外でほのめかすしかないため、伝達内容のニュアンスが意図しないかたちで変わってしまう恐れもあります。

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人にネガティブなメッセージを直接伝える時は、普段以上に相手の気を使いつつ、その内容自体は可能な限り明確に伝えるようにしましょう。

3. タフなトークは綿密な準備でこなす!
上司に退職の意思を伝える必要がある時。人事部と給与の件で話をする時。上司として、部下にとってキツイ事を言わなければいけない時。

気が滅入ってしまうシチュエーションの数々...。

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タフなシチュエーションをうまく進める一番の方法は、しっかりと準備をすること。友人や信頼のおける同僚と予行練習をしたり、何をどのように発言するか、みっちり練習しておきましょう。相手の発言に対してのレスポンスなども、紙に書いたりして備えておくとよいでしょう。

4.感情を偽らない!

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自己主張に長けている人とは、相手のニーズや要求を正確に理解したうえで、自分の希望を明確に相手に理解できる人のことを言います。自分の本当の気持ちを最後に近いところまで隠し(または偽り)つつ、最後の最後で、自分の望み通りになるよう、自己主張を始める人々...。これは、ダメ!ダメ!ダメ!

相手の発言や自分に期待されていることが、どうしても納得できない場合は、その時のシチュエーションにおいて最も効果的なかたちで、「No!」と言えるようになりましょう。

これは、仕事だけでなく、友人や家族との人間関係においても全く同じです。いきなり、感情を爆発させたら、それこそ全てが「No!」、「ダメ!ダメ!ダメ!」で終わってしまいます。

5. 感情をうまくコントロールせよ!
ホルモンバランスはコントロールできませんが、感情に駆られた言動はコントロールが十分に可能です。というか、特に仕事の現場では、絶対にうまくコントロールしないといけません!

イライラが募って同僚や上司に怒鳴ったことはありませんか? よく考えもせずに、理不尽なメールを速攻で送り返したことはありませんか?

感情的なリアクションは、起こしてしまったその瞬間だけでなく、その後もずっと尾を引いてしまいます。謝罪しても、仕事場でのこのような言動・態度は、必ず尾を引き、あなたに対してのネガティブなレッテルになっていきます。あまりにも頻繁にこのような言動を起こしてしまうと、同僚や上司から、感情的知性の低い人間、あるいは自制心に欠ける人間だとみなされてしまう恐れもあります。

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もし怒りに駆られたり、イラッ、ムカッと来たら、いったん止まって心を落ち着かせ、周りを見渡し、深呼吸。必要であれば、その場を離れて散歩やトイレに行ったりして、2~3分、もう一度気を静めてみましょう。

6. 準備不足は超NG!
「プロジェクターの電源コードを忘れてしまいました!」というのは、「ペットの犬が宿題を食べちゃったから、宿題提出できないんです!」という言い訳と、本質的には変わりがないのでは?レポートでもプレゼンでも営業訪問でも、事前にしっかり準備をして、当日は時間に余裕をもって臨みましょう。リハーサルも徹底的に行って、想定される質問も考えておけば、効果的に情報を伝えられるだけでなく、相手に好印象を与えることができますよ。準備はチャンスです!

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7. メッセージ受信者に合わせた情報伝達を!
コミュニケーションでもっとも重要なのは、メッセージの受け手を知ることです。メッセージの内容、それを伝えるトーン、相手にとって相応しいか、注意深く確認しましょう。たとえば、出資を依頼しようと思っている会社の取締役員に対し、「よう、調子どうだい?」とは、絶対言えませんよね!聴き手の心をしっかり掴むトークも、どのような聴き手を相手にしているかで全く変わってきます。

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8. 既成概念からオープンマインドへ!
特にグローバルな職場においては、文化や価値観が異なる外国人と仕事をすることが多々あります。外国人のように、自分とは異なる文化・価値観を持っている事が明らかな人と初対面する時は、特に相手の話をよく聞くように心がけましょう。既成概念や偏見で相手の印象を勝手に作らずに、なるべくオープンな気持ちで、自分とは違った考え方やスタンスに触れることで、自分のアイデアをより高く深いものにするくらいのポジティブ思考でいきましょう!

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9. 思い込み
昔からよく言われていますが、思い込みで行動を起こすのは良くありません。ちょっとでも疑問に感じたら、謙虚な気持ちで質問をし、確実に正しいアクションを起こせるようにしましょう。

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10. メール送信は最大限慎重に!
誰もが一度は経験したことのあるコミュニケーションミス...?メールの送信は簡単に出来てしまうだけに、その取り扱いには最大の注意を心がけましょう。デリケートな内容の情報や重要案件のメールを送る場合は、送信相手を選ぶ前に文面を仕上げるとより安全でしょう。

いったん文章を書いて、重要メッセージ部分を完璧にした後、ダブルチェック、トリプルチェックを行ったうえで、メールを送信しましょう。送信ミスが許されない重要なメッセージに関しては、メールに載せる前に、ワード文書として書くようにすれば、間違えて他の人に転送してしまう恐れは格段に下がります。

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